じゆうちょう

なんかいろいろかくとこ

Wedding Chapel Promotionと水嶋咲を考える

みなさんこんにちは。ほしのと申します。

 

今回、考察?記事のようなものをしたためようと筆をとったのですが、書き初めですでに30分くらい止まっています。しょうがないから、かの有名な小説の冒頭文を拝借することにしました。

 

ほしのは歓喜した。

必ず、あの豪華絢爛なドレスのカードをとらなければならぬと決意した。

ほしのには難しいことが分からぬ。ほしのはアイマスPである。ソシャゲをし、担当アイドルと遊んで暮らしてきた。だから、担当アイドルの婚活には人一倍敏感であった。

 

ということで、そう、水嶋咲上位ウェディングイベントです。全く伝わらない文章になってしまいましたが、水嶋咲のウェディングの話をします。

担当アイドルのウェディングイベントは、SideMのPにとっては一大イベントです。いえ、SideMに限らず、推しのドレス/タキシード姿と言うのはオタクの情緒を狂わせます。死にます。

ですが、SideMで特にそれがもてはやされているのは、それだけではなく、そのストーリーの側面も大きいように思います。

仕事を通して結婚というものに触れた彼らは、自分たちの家族観や恋愛観について話す傾向にありました。それがPたちに何かと衝撃を与えてきたわけです。

が、いざWedding Chapel Promotion、水嶋咲についてそのような掘り下げがあったかと言われると、これが、全くありませんでした。咲の家族の話は全く出てきませんでしたし、恋愛観に関する発言もそんなに多くはありませんでした。

 

では、水嶋咲のウェディングイベントは、いったい何を描いていたのでしょうか。

ストーリーを読み、カードテキストを読み、脳みそをこねくり回した結果、私は私なりの解答を得ました。今回、SideMが6thアニバーサリーを迎える記念にそれを書き残そうという次第です。

考察とか私なりの解答とか言っちゃいましたが、まあPが担当について愛やらなんやらうんにゃらうんにゃらと書き散らしてるだけですので、話半分に軽い気持ちで読んでください。軽い気持ちで読むにはやけに長いですがそこはご愛敬です。

(婚活イベント以外も含め)ありとあらゆるテキストバレがありますので、気にする人はGoBackしてくださいね。

 

さて。

まず、SideMのアニバーサリーとこの記事を書くことに何の関係があるんじゃい!というところから始めようと思うのですが、簡単に言うと、私はあのWedding Chapel Promotionとそのカードを「アニバーサリーだな」と感じているからです。

咲はcafe paradeとしてアニバーサリーイベントに参加したことがありますが(なんならSRカードもありますが)それとはまた別の「5年目の水嶋咲」のアニバーサリーです。

5周年って、ゴニバ(5th Anniversary Disc)楽曲やドームライブ(おのれ…)など、SideMにとって大きな節目だな~と考えさせられる場面が多く存在します。なんとなく、今回のイベントはその文脈に乗ったような、咲にとっての大きな節目であると感じるのです。

 

まず、ストーリーを確認しましょう。

315プロにいつもの結婚式のプロモーションの仕事が舞い込みます。ウェディングドレスを着ての撮影に咲は大喜びします。

Pの間でさんざん言われていることですが、以前、神谷と巻緒が参加した婚活イベントで、咲が花嫁役を喜んで引き受けるシーンがあります。どうやら咲は「水嶋咲が花嫁役をやる」ことに抵抗がないらしいことが分かっています。

が、この事実について、今回のイベントでなるほどな~と思ったのは、咲にとって「ウェディングドレスを着た花嫁さん」と「結婚」が結びついていないようである点です。

 

咲「あたしね、ウェディングドレスにずっと憧れてたんだ。かわいくって華やかで、あれを着てる人はみんなキラキラして見えてたの。」

「でも…前に結婚式を見学させてもらったことがあったでしょ?あの時気づいたんだ。ウェディングドレスはかわいいだけのドレスじゃない。それは、着る人の人生を変えるもので…特別な意味を持ってる。」

 

咲にとって「花嫁」というのは「華やかなドレスを着ているキラキラした人」だったのではないかと思います。だからこそ、ここで咲はそうではないことに気づいて焦るのです。花嫁が綺麗に見えるのは人生の節目、大きな決断と門出に向き合った人たちだからなのだと。

逆に言えばこの時まで咲の中で「花嫁」とそういった「人生における結婚」が結びついていなかったということなのでしょう。ウェディングドレスを着るという行為も、「みんなが憧れている素敵なドレスを着る」というイメージの方が近かったのだと思います。

(結婚願望皆無の自分でも、ウェディングドレスは着てみたいな~と思うので、そういう感覚かなと勝手に想像しています)

ウェディングドレス→結婚が結びついた結果、咲は悩んでしまいます。そんな重大なものを、恋すらよくわかっていない(ここは後述します)ただその煌びやかさに憧れていただけの自分が着てもいいのか、と。

 それに対して東雲さんが言った言葉はシンプルでした。

 

東雲「水嶋さんが水嶋さんらしくいればきっと、なんだって着こなせますよ。」

 

 これって、アドバイスと呼ぶには少し弱いかとも思われる台詞なのですが、でも、今の咲にはこれで十分だったわけなんですよね……。

つまり、もう、答えは出てるんです。

「自分らしく」を貫くためにアイドルになった水嶋咲は、いろんなお仕事に「自分らしく」取り組んできました。たとえ、ウェディングドレスを着るという、特殊なお仕事でも、何も変わらない。アイドル水嶋咲のやり方を貫けばいい――そういう言葉なのだと思います。

 

そもそも、当たり前のようにウェディングプロモーションのお仕事が来ていること自体、すごいことです。雑誌の増刊号で、咲のドレス姿が女性たちの目に留まるシーンが描かれていました。いくら315世界線とはいえ、本来の性別が男である水嶋咲がウェディングドレスを着て、女性たちの"憧れ"になるのは、簡単なことではないと思います。

それが当たり前になっているのが、五年間、咲が「自分らしさ」を積み重ねてきた結果なのだと思います。咲の今までの頑張りの結果がこのお仕事なのです。今までの水嶋咲が評価されてこのお仕事があるのだから、本当に何も怖がる必要なんてないんです。東雲さんの言う通り、「咲らしく」、咲なりにいつも通り全力で仕事に取り組めばいいだけなのです。

今までの水嶋咲が今の水嶋咲を一つの憧れと夢まで導き、そして、その在り方を支えている。

五年という月日の積み重ねを思わずにはいられませんでした。水嶋咲の一つの集大成といえるのではないでしょうか。だからこそ、「アニバーサリー」だと感じたわけです。

 

ストーリーの中で、もう一点確認したいのは、咲のプロポーズのセリフです。

他のアイドルの様子からして、このプロポーズのセリフはアイドルが自分で考えたことになっています。

 

咲『…ふふ、わかってる。これは魔法なんかじゃない。12時になっても、消えたりなんかしない。あなたも…あたしも』『選んでくれて、ありがとう。ずっと大好きだよ』『あたし、今が1番幸せかも!大好きなあなたとここに来れたんだから!…ううん、これからもっと楽しいことがたくさん待ってるよね。ケンカしちゃったり、大変なこともあると思うけど…これからも2人で、いろんな幸せを見つけていきたいな!』

 

前述のように、「結婚」が上手く結びついていなかった咲が、どうやってこのセリフを考えたのでしょうか。ドレスに悩んでいたものの、このセリフを考えるのに困った描写はありませんでした。

 

ここで、思い出さなければいけないのが、一つ前の咲上位イベント「くるみ割り人形と不思議なクリスマス」です。

というのも、むしろこちらのイベントで「水嶋咲と恋愛」を取り扱っているからです。このイベストやカード台詞を紐解くと(長くなるので引用は割愛)、「恋バナは大好きだけど、恋をしたことはない。自分の恋はわからない」という咲の恋愛感覚が見えてきます。

そして、イベスト中で咲は、北斗に「クララの恋する気持ちがわからない」と相談しています。それに対しての北斗の言葉がこうでした。

 

北斗「相手を思ってドキドキするのはもちろんだけど、嬉しいことだけじゃない。相手にときめいたり、思うあまり切なくなったりすることもあるだろう。クララのように戸惑うこともあるだろうし…恋心を表現するのは難しいね。戸惑いを演じるのもまた、1つの恋の表現なんじゃないかな?」

咲「恋にもいろいろな形があるんだね…なんだか、アイドルの仕事みたい。歌や映画、CM撮影。初めてのことに挑戦するたびに、ドキドキするし…楽しいっておもうこともあるし、戸惑うこともある。それと似てるかも…」

 

ここで咲は「恋心を自分のアイドル活動に置き換えて考える」という手法をとって「自分なりのクララ」を演じています。

時系列を考えても、今回の咲の花嫁の演技は、この理論に乗っかっていると考えるのが妥当です。

ダメ押しが信頼度MAX台詞です。

「あたしの運命の人はCafe Paradeのみんなと、プロデューサーだと思うな。いつも本当にありがとう、大好きだよ!」

つ、つながりました……!すべての事象が綺麗につながっています。

過去の仕事の経験を活かし、咲は自分のアイドル業に置き換えて考えた結果、自分という花嫁の運命の人をCafe Paradeのみんなとプロデューサーに設定したのです。

よって、匂わせでもなんでもなく、明確にあの台詞は、仲間とプロデューサーへのラブコールなのです。

 

こんなにうれしいことがあっていいのか……?

 

(ここから限界プロデューサーである筆者の感情が暴走を始めます)

 

元々、咲は愛情表現が素直な子です。「大好きって言葉、大好き!」と履歴書に書くように、「大好き!」という気持ちを何よりも大事にして、自分の原動力や周りへのエールにする子です。咲は自分の「大好き」を貫いて、ファンに「大好き」をもらって、「大好き」を配って……水嶋咲と言うアイドルはそんな風にシンプルな「大好き」の気持ちのキャッチボールで出来ています。よってプロデューサーに「大好き」をくれたことも一度や二度ではありません。

とはいえ、こんな節目のイベントで、改まってあんな愛の言葉をもらってしまっては、プロデューサーの涙腺も決壊するというものです。

再掲します。

『…ふふ、わかってる。これは魔法なんかじゃない。12時になっても、消えたりなんかしない。あなたも…あたしも』

これは、シンデレラをモチーフにした式場だから、ということでしたが、(ある意味現実のものとは違う)水嶋咲と言うアイドルを生み出す魔法の話でしょう。

『あたし、今が1番幸せかも!大好きなあなたとここに来れたんだから!』

い、一緒に歩いたねこんなところまで…………………………(ムーンゴールド大好きオタクの死)

『…ううん、これからもっと楽しいことがたくさん待ってるよね。ケンカしちゃったり、大変なこともあると思うけど…これからも2人で、いろんな幸せを見つけていきたいな!』

もうだめ、もうだめです。これがCafe Paradeとプロデューサーに向けたものだと思うと、「ず゛っ゛と゛一゛緒゛に゛い゛よ゛う゛ね゛え゛」と鼻水をすすりだしてしまいます。えーん。

「水嶋咲というアイドルがいつまでいられるか?」という問題も時々指摘されますが、ここのところ、咲はカード台詞で「ずっと愛されるアイドルになりたい」ということに複数回言及しています。だから、これは本当にこの先ずっとずっとずーーーーっと連れたって歩いていこうということなのです。

ここで、Cafe Paradeのキーワードである「幸せ」が出てきているところもポイントですね。

『選んでくれて、ありがとう。ずっと大好きだよ』

最後にこの言葉ですが、これは、カード台詞そのものと差分があります。

『あたし、今日のことを忘れないよ。この景色も、ちょっと緊張した、あなたの表情も。好きになってくれてありがとう…あたしも、大好きだよ』

「選んでくれて」と「好きになってくれて」が同じ位置に並んでいます。

選ぶこと、好きになること、そして見つけること……アイドルとプロデューサーの絆であり…………""""愛""""です……( alwaysを聞くんだ

 愛、愛、愛………大爆発です。プロデューサーの心はアンドロメダまで吹っ飛びました。流した涙が天の川です。

この気持ち、たとえるならそれこそ、可愛がっていた子供に結婚式で感謝の手紙を読まれた時です。

だって、カードチェンジ台詞が、こうなのです。

f:id:hoshino_p:20200718231631j:image

もう、俺が手を取ってバージンロード歩くじゃん………………

王子(これはおそらく両面だった一希先生かと思うのですが)の手をとるカードイラストを逆手にとって、舞台裏でプロデューサーに手を取ってもらう咲のカード台詞ですよ?至れり尽くせりじゃないですか?

担当アイドルにここまで言ってもらっていいんですか?幸せすぎて涙が出てきましたが。

 

情緒ハチャメチャ太郎になっちゃったので、話を戻しつつ結論に向かいます。

 

何がいいたいのかというと、今回のイベントがいかにアイドル水嶋咲の節目であったか、ということです。

今までの道程なしではこのイベントは成立しません。水嶋咲の「現在地」の確認とでも言えるでしょうか。今、水嶋咲というアイドルがどこにいるのか、そして、何を想うのか………五年という月日の果てを纏めあげたのがwedding chapel promotionなのだと思います。

 

そして、そこで改まって明確にこちら(プロデューサー)を見てくれたということ………大きな愛を受け取ってしまいました。咲はプロデューサーのことがだいすきかもしれませんが、プロデューサーは咲のことがだーーーーーーーーーいすきなのです。本当に嬉しいことでした。これはもう考察でもなんでもなく、私個人の感慨ですが。

もちろん、咲の愛の言葉の対象にはcafe paradeの仲間たちも含まれています。咲は今、恋を知りませんが、大切な人たちへの大好きで出来ているのです。

 

アイドルマスターsideMは六周年を迎えました。おめでとうございます。

水嶋咲はこの先、どのようなステップを踏んでいくのでしょうか。

あの子の望む「皆に愛されるアイドル」………それはどのような形で叶っていくのでしょうか。

プロデューサーはとても楽しみにしています。

この先、何があってもプロデューサーは咲のことが大好きだし、ずーーっと一緒だよ!というクソデカ感情をしたためて、筆を置きたいと思います。

なんのまとまりもない長いだけの文にここまでお付き合いくださりありがとうございました。

 

追記というかおまけ

両面のお相手だった、九十九一希先生にとっても、似たような意味合いを持つのかなと思います。なぜなら、イベスト中で彼は「自分の言葉を世に出す」という大きなステップを踏んでいるからです。しかも、そのステップに感慨こそあれそこまで悩むそぶりはありませんでした。九十九一希の物語もまた、新たな章へと向かっているのでしょう。