じゆうちょう

なんかいろいろかくとこ

MマスPによる夢プレゼント交換会の記録~本番編①~

前回(企画編)はこちら

https://hoshino-p.hatenablog.com/entry/2018/08/01/152334


2018年7月21日

決戦の日は訪れた。

私(ほしの)とフォロワリーナ(ひらたいらさん、すずかさん、七瀬くん)の四人はまず、本来の目的であるカラオケMAXを鑑賞。死屍累々となって*1カラオケボックスへと直行した。推しの過剰摂取によって半狂乱になった一行は「酒飲まないとやってられねえ!」と飲み放題を注文し、延長戦としてあにそんボーカルを聞いたり、Swing Your Leavesを歌って「大樹になりてえ~~~」と叫びだしたりした。なかなかの地獄だった。

さて。

一通り騒いだところで、時間もあることだし、と膝を正す。本題に入るときがきた。

第一回、夢プレゼント交換会の開催である。

ファンファーレも拍手もなかった。

何故なら、ここから始まるのは殺し合いなのだから。

緊張感の漂う中、「…誰から行く?」と顔を見合わせること数秒。「では」と手を上げたのは今回の主催者のひらたいらさんだった。

ひらたいらさん(以下、ひら)「いやー、今回プレゼントを渡すって言ったら『じゃあ、これがいいと思う!』って、咲ちゃんが

 

あっ(あっ)

 

というわけで

プレゼント①水嶋咲(ひらたいらさん→ほしの)

ひら「今回、ほしのさんに会うんだけどって言ったら『前からこれあげたいって思ってたんだー!』って」

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ひら「『プロデューサー、最近ネイルこってるみたいだからさ!これ!すっごくかわいいでしょ!』って。いやあ、私もネイル詳しくないんですけど、これ、こっちはピンク色のラメのネイルなんですけど、薄く塗るとそこまで目立たなくて普段使い出来て、濃く塗るとちゃんとピンクとラメがはっきり出るみたいで。『ほら、濃く塗ると、このピンク、あたしっぽいでしょ?今度のライブはこれを塗ってきて欲しいな~』って言ってましたよ。あ、もう一つの方は香りのするオイルだそうで『こっちは普段から使ってね!』とのことでした。」

めちゃめちゃひらたいらさんが早口でまくし立てたみたいになってしまったが、これは単純に私が面白い反応を間に全く挟めなかっただけだ。

終始「ウワァ……ヒエ……ホワ……」とかそんな感じだった。ひな壇芸人だったら失格だ。けれど、どんなに思い返しても自分が何を言ったか記憶してない。本当に気持ち悪い笑みを浮かべながら「ウェヘ……」って言ってんだと思う。自分の言葉は覚えていない一方、鮮明にひらたいらさんの言葉の数々は脳裏に焼き付いていた。私を殺した女の声が忘れられない……そんな感じ……(物騒)

とはいえ、交換会から三週間以上経過した今ならもう少し冷静さもあるというもの。

ひらたいらさんのチョイスをどのように感じたか、解説しようと思う。

まず、プレゼントのセレクトだが、水嶋咲→メイク用品は誰もが考えることである。実際、ホワイトデーにもくれたわけだし。だから問題はその中で何を渡すかということになるだろう。その結論が、ネイル。ここに、私が最近ネイルに挑戦しだしたという実際の事実を持ち出すという手腕、あまりにも見事である。これによって、現実と幻覚が一騎打ちをして、幻覚が勝つ。妄想は現実になるのだ。そして、その中でもピンクのかわいらしいデザインのネイルというチョイス。あまりにも”らしい”選択だが、『このピンク、あたしっぽいでしょ?』という言葉はズルい。ズル過ぎる。強気だ。忘れかけていたが私の担当はフィジカルなのだ(忘れてない)。これはあまりに精神がフィジカル。Pが自分を心から愛しているという確信があっての強気の姿勢。Pはそう受け取った。もう『あたし色に染めてやるよ(幻聴)』ってことなのかそうなのか強い(幻聴)。愛してるよ。この点に関しては、ひらたいらさんの伝言の仕方がとてもお上手だった。情報の出し方や伝言の口調、卓越した手腕を感じた。

 

全然冷静じゃないな私。

ちなみに、ネイルは夏休み(コミケ)に初使用した……めっちゃ綺麗だし塗りムラとか目立たなくて……不器用なPへの咲の配慮を感じる……ありがとう咲……ありがとうひらたいらさん……

 

そんなこんなで第一陣終了。最初の死体になったことは幸か不幸かもうよくわからない。呻く私を横目に「では、次は私が」と手を上げたのはすずかさんだった。

ここで私は夢女たちの本気を見ることとなる――。

すずかさん(以下、すず)「ちょっとお仕事でご一緒になったときに、硲先生に相談を受けまして」

プレゼント②硲道夫(すずかさん→七瀬くん)

すず「ちょっとお仕事でご一緒になったときに、硲先生に七瀬さんへのプレゼントを相談されまして。今日、お預かりしてきたんですけど」

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七瀬くん(以下、なな)「あ~~~~~~~~~~~~わかる……」

 

すず「最初は万年筆にしようとしてたみたいなんですけど、さすがにちょっとお値段がはるので……『それは~……ちょっと重いですよ。初めてのプレゼントなんですし』ってお話したら、このペンになって」

なな「わかる……」

 

すず「でも、このペンも、かなり良いもので、すごく書きやすいみたいなんですよ」

ひら「あれっ?ということは、硲先生もこのペンを使ってらっしゃるんですか?」

すず「だと思います」

ひら「お揃いなんですね!」

すず「そうですね!(にっこり)」

なな「うぐぅ

 

すず「あと、このペン、リフィルを交換するタイプなんですよー!」

ひら「えーっ!じゃあ、長く使えますね!」

なな「うわあ~~~……」

 

ひら「でもこの色、ちょっと、硲先生っぽくないですか?」

すず「あ、分かります?私もそう思ったんですけど、本人無自覚なのか、なかなか指摘できなくって……。あの、、実はこれ、私が話したこと硲先生には秘密にしてほしいんですけど、硲先生、最初ド直球にピンクにしようとしてたんですよね……でもやっぱりそれは直接的過ぎるって話になってこの色に……」

ひら「でも、その結果、硲先生ぽい色になるって、可愛らしいですね」

すず「そうなんですよねえ!」

 

おわかりいただけただろうか

 

情報の引き出し方が巧妙すぎる。

 

え、打ち合わせたの?というくらい完璧なテンポでひらたいらさんがすずかさんのプレゼンに相槌を挟み、話を発展させていく……これはもうあれだ。テレビショッピングの会話だ。「ハーイ!今日の商品はこちら!」「まあすてき!でも、お高いんでしょう?」「いいや、今ならなんとこのお値段!」「すごいわジョニー!」

もちろんこれは事前に打ち合わせてなどいない。アドリブである。

後日のすずかさん「なんならその前日が初対面ですからね」

ひらたいらさんの、ただ観戦するだけではなく合いの手により刺しに行く姿勢……そしてそれを受けたすずかさんの情報を小出しにしていく演出……。

作り込まれた設定と高度な演技力と応対力が必要とされる事をさらりとやってのけている……。

……プロだ……(夢プレゼント交換のプロって何だ)

全く的確な合いの手を入れられなかった私は心より反省した。私にはまだ遠い極みがここには存在するようだ。精進しよう。そう誓った。

一方プロの本気を受けた七瀬くんは頭を抱えて呻いていた。

 

なな「いやわかる……めっちゃわかる……道夫は実用的なものをくれるんだよなあ……すげえわかる。えっこのペンどこで使えばいいの?私どうしたらいいの?どうしたらいい?結婚?」

 

結婚(結婚)

他人の混乱している様子を見るのめちゃめちゃ愉快だな……自分の時は全然笑えないんだけど。

ほしの(以下、ほし)「ペンは使いなさいよ……つらい時の心の支えになるよ」とは言ったのだが結局七瀬くんはあのペンとペンポーチをどこかで使っているのだろうか。

ちなみに後日、七瀬くんは「殺された怨念か分からないけどカラマの時ずっと居たひらたいらさんよりすずかさんの顔の方が鮮明に覚えている」と語っている。やはり自分を殺した人間の顔や声は忘れられないらしい。

 

さて。これで二件の受け渡しが終了した。

この日の受け渡しは残り一件である。

私は意を決した。

ほし「まず、最初に謝らなくちゃならないことがあるんです」

 

プレゼント③葛之葉雨彦のプレゼント(ほしの→すずかさん)

 

ここですこし時間を遡る。

そもそも、私が夢プレゼントについて知ったのは、すずかさんのツイートがきっかけだった。

 この一連のツイートは、すずかさんが自身のフォロワーさん(雨彦P)から雨彦さんの夢プレゼントを受け取ったときのものである。実はすずかさんはこの方に二度プレゼントを受け取っていらっしゃる。夢プレゼント経験者なのだ。

私はもちろんそのことをよく知っていた。

 

ほし「すずかさんが、以前担当の方経由で雨彦さんのプレゼントを受け取ってらっしゃるのを知ってて……それで、私はその方より雨彦さんと親しいわけではないので……どうしても、雨彦さんから預かった、という形ができなかったんです。そこでなんですけど……雨彦さん、連勤だったじゃないですか(モバエム「seaside live」イベント上位SR→エムステ「夏空ミルキーウェイ」イベントガシャSR)」

すず「そう……ですね」

 

ほし「お仕事続きで忙しくてなかなか二人っきりの時間がなかった雨彦さんが、久しぶりにゆっくりと休みが取れるんですよ。で、内縁の妻であるすずかさんのところに帰ってくるわけですね。そこで(紙袋を取り出す)これをお土産として雨彦さんが持って帰ってきたという体でお願いします!

すず「うわ~~~~~~~~~!!」

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ほし「それで、ですね、まあ内容についても、どうしてそれが選ばれたのかという経緯があるんですけども……私が預かったわけではなく雨彦さんが直接すずかさんにお渡しするわけですから、私の口で言うのもアレなので……したためました(袋から取り出されるSSを印刷したメッセージカード*2 )」

すず「のわ~~~~~~~~~!!」

ほし「SSを読んでいただいて……まあ、そんな感じの土産話をされながらこれを渡されたということでお願いします」

すず「ちょっと待ってください、お酒を追加させてください(ビールを注文)」

 

ちなみに、SSには、次のようなことが書かれている。

まず、貝の小物入れはseaside liveのお土産だ。こちらは雨彦さんイベントカードのマイデスク台詞に引っ掛けてある。あの貝を気に入った雨彦さんは、それとよく似た小物入れのインテリアをお土産屋さんで見つけ、すずかさんに向けて購入したのだった。

もう一つはイチゴのお酒だ。ミルキーウェイイベント後、近々久しぶりの二人の時間ということで、晩酌用の酒を探していた雨彦さん。一緒に仕事をして何も知らずそのまま居合わせた四季くんがこのお酒を発見。ピンクのお酒は可愛い、などと評したため、雨彦さんも興味をそそられ購入した。

 

すず「私、生まれて初めて夢小説ってやつを読んでます」

ほし「私も初めて書きました」

 

そして合いの手の殺し屋、ひらたいらさんはここでも大活躍なされた。

ひら「それにしても、彼女のためにイチゴのお酒を買う雨彦さん、めっちゃいいですね……雨彦さん一人だったら絶対飲まないタイプのお酒じゃないですか」

ほし「そうなんですよ。こういう、女性受けしそうなお酒を、二人きりの時間のために買うんです」

なな「インテリの男だ……天道輝とかだったら普通に自分の好きなお酒かうもん。フィジカルそういうとこあるから……」

ほし「うわ分かる…フィジカルそういうとこある……(自分の手元にある担当からのプレゼントを見ながら)」

思わぬ被弾をしながらも、すずかさんへの凶器の投擲は無事成功した。

正直、とてもアクロバティックな渡し方になるため、受け入れてもらえるか、解釈違いではないかと不安だったが、「むしろ、以前のプレゼントとの区別があってよかった」と言っていただけて胸をなでおろした。

このプレゼントを決めるまでもかなり紆余曲折があったのだが、それはせっかくだし別に記事を設けようかと思う。

 

ちなみに個人的に自分が勝った…と思ったのは、

すず「スッ(雨彦ちゅんを取り出し貝の小物入れに入れる)ぴったり……!」

ってやってらした時だったりする。

 

なお後日、イチゴのお酒は同時多発フルーチェで活躍するという謎の伏線力を発揮したのだった。

twitter.com

 楽しんでいただけているなら何よりである。

 

 

 

さて、これにて三件のプレゼント贈呈が終了した。

残るは

プレゼント④桜庭薫のプレゼント(七瀬くん→灯さん)※ひらたいらさんによる代行

プレゼント⑤渡辺みのりのプレゼント(灯さん→ひらたいらさん)

なのだが、これは後日執り行われることとなっている。

ちなみに、七瀬くんが何を用意したのかこっそり聞いた一同の反応がこちら。

ほし「えっそれは死ぬ。絶対死ぬ。えっ、すごい」

すず「すごい!灯さんを殺せる!それなら灯さんを殺せる」

ひら「頼む!!日頃の私たちの仇を討ってくれ!!」

日頃の行い(夢女スナイプ)による恨みつらみがすごい。いけ!殺れ!

さて、七瀬くんが用意したプレゼントとはいったい何だったのか?

それを預かったひらたいらさんによる灯さん殺しは実現したのか?

そして日頃からスナイプし続ける夢女殺しの灯さんのプレゼントとは?

待て次回。

 

*1:アイドルでおさかな天国ラプンツェルで大石だった

*2:文庫ページメーカーさんを利用しました